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zoom RSS 前編: 子鹿のマチルダとの出会い

<<   作成日時 : 2011/06/01 09:16   >>

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「さて、明日はジョージア州に出発。最後の準備をしなきゃ」と思っていたところ、なにやら庭先から人々の声が聞こえます。表に出ると、そこには近所の人達の姿が。そしてなんと彼らから、我が家の庭に子鹿がうずくまっていることを知らされました。皆は子鹿を心配しつつも、あまりの可愛さにそれぞれが写真を撮っています。私は、「一体何があったのかしら?とりあえず、Animal Whisperer(犬のマスターの人気TV番組「Dog Whisperer」を文字ってポールをそう呼んでいます)のポールを呼んで来ます!」と、彼に事情を話に行きました。

ポールが子鹿を見るや、「生後まだ間もない。炎天下でこのままいたら脱水症状を起こして、あと数時間ももたないだろう」と言い残し、子鹿を日陰へ移したのち、即効ペットショップへ出かけました。30分もしないうちに、ケージや粉ミルクなど諸々の必要物資を調達して戻り、すぐに子鹿をレスキュー。近所の人達も、ポールの迅速で的確な対応に驚いています。

一体、この子鹿の身に何が起こったのかは分かりませんが、おそらく迷子になったか、母鹿に子育ての準備ができておらずに、育児放棄したのでしょう。人間の世界と同様、残念なことに自然界でもそのようなことは多々起きるようです。


最初はミルクを飲む気力さえなかったマチルダ
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スコッティも心配しています。
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その間、私はこの界隈の野生動物保護組織をリサーチし、子鹿を保護してくれそうな団体を探しました。ところが、どこも鹿の保護は受け付けておらず、その上、保護することは禁止されているとのこと! リスやウサギですら保護するのに、なぜ鹿は例外なのか、、天敵がいないために増えすぎた鹿達は、もはや保護する対象ではないのでしょうか?

結果、獣医や警察、Facebook上などで助けを求めることもできず、ポールと私は内密にこの子鹿を守ることにしました。一体誰が、こんなにも可愛い鹿の赤ちゃんを見殺しにできるでしょう!?

翌朝からはジョージア州へドライブ。と言うのも、義母(ポールの母)が心臓の手術を受けるため、術後の看病にしばらく滞在する予定でした。瀕死の子鹿を連れての長距離ドライブは厳しいと思いつつも、近所の人はポールのように子鹿の面倒を見るすべもなく、結局、子鹿を後部座席に乗せての9時間ドライブを決行することに。。。その夜、その子鹿にマチルダと名付け、深夜も3時間ごとにミルクを与え続けた結果、翌朝には自力で立つエネルギーが出て来ました。

ドライブ中のマチルダは、お腹がすくと「メェ〜」と子やぎのように鳴く以外はとても大人しく、予想以上にスムーズにジョージアへ到着。義母は”サプライズ・ゲスト”に驚きつつも、さすがインド時代に沢山の子供達や動物達を育て上げたポールの母。翌朝には手術を受ける身にも関わらず、色々とサポートをしてくれます。

問題(?)はここからでした。ポールが義母の付き添いで病院に宿泊した間、マチルダの面倒は私が見ることになったのですが、なかなかポールのように上手く扱えません。まだ哺乳瓶の飲み方を知らないマチルダの口を開きながら、シリンダーでミルクを与えていたのですが、思うように飲んでくれず、やっと飲んでくれたと思いきや口から吐き出す始末。夜中には度々鳴き声で起こされ、ミルクをあげるためにケージから出そうとすれば、暴れて私の額をキック! しかし、このマチルダとの濃密な時間のおかげで、彼女は私が母親代わりの存在だと気づいたのか、心を開いてくれるようになりました。


ジョージアにて
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それから3日後には、あれほどまでに時間のかかったミルクを哺乳瓶から一気飲みできるようになり、庭を駆けまわるほどに元気になりました。そして一週間後に私がジョージアを去る頃には、名前を呼ぶとこちらに来るようにも。義母の手術も成功に終わり、デスーザ家に穏やかな時が流れます。

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ポールはさらに一週間残り、私はスコッティや新たに居候として加わった外猫のジョージ、そしてアライグマ達の面倒を見るためにシンシナティへ戻りました。ポールとマチルダが帰って来るまでに、友人に依頼して庭にフェンスを作り、マチルダが自立して自然界へ戻れるようになるまで面倒を見続けようと思っています。

ジョージアから戻った際、お隣のご主人が私に言いました。「それにしても、あの子鹿は瀕死の中、こんなに沢山の家の中で、ちゃんと君の家を選んだんだね!」 私は心の中でつぶやきました。「マチルダのスピリットが、彼女を助けるためにここに運んだにちがいない」と。。。

後編:さようなら、子鹿のマチルダ!』につづく。。。

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コメント(9件)

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とても素晴らしいお話!うんうん、しのたんのところに選んでやってきたんだと思うよ!!!!
ゆうこりん
2011/06/01 23:06
ゆうこちゃん

ありがとう!
今度、ぜひマチルダに会いにお忍びで遊びに来て!(笑)
Shino
2011/06/03 02:31
うっわーーーーーーー、すっごおおおおい!!!

しのさん、こんな経験ないね。
感動した。
すごいね、マチルダが両親と認めたんだねぇ〜〜〜。
ほぉ〜〜〜〜! いや〜〜〜、まいった。感動!
雅代@LA
2011/06/03 15:45
頭で考えない生き物が素直に場所を選んで訪れた、という感じでしょうか・・・・
Paulになついているマチルダちゃんの様子がかわいい。
すてきなお話をありがとうございます。
Yumiko
2011/06/04 00:06
しのさんの素敵な体験談を読んで感動しました!子鹿のマチルダが早く自然界に戻れる事を祈ってます。相変わらずスコッティ君可愛いですね!猫が大好きな私としては、スコッティ君の記事や写真をもっと頻繁にアップしてもらえると嬉しいです:)
Kyoko
2011/06/05 01:20
雅代さん

えぇ、予想外の貴重な経験をしているなぁと実感中です。うちはどうも動物達の(時には人間の!)避難所と思われているようで、鹿の次はキツネか熊か?と話しているところです :)
Shino
2011/08/07 00:28
Yumikoさん

Paulもマチルダを溺愛中です:) あのつぶらな瞳で見つめられたら、誰もが夢中になってしまうこと請け合いでしょう!
Shino
2011/08/07 00:30
Thank you Kyoko-san! このブログでは、意外にもスコッティへの賛辞をずいぶん​頂きました。 以前、スコッティがファミリーの一員になった経緯を綴っ​たので、よろしかったらご覧下さいね。http://blog.shino-dsouza-b​log.com/200911/article_3.h​tml

こちらの私達のウェブアルバム(あまりアップデートして​いないのですが)でもスコッティをご覧頂けます。Hop​e you enjoy it! http://www.flickr.com/phot​os/pauldsouza/sets/7215762​2617550681/
Shino
2011/08/07 00:34
しのさん、ありがとうございます!早速ブログを読ませて​もらいました。スコッティ君とても可愛くて癒されます!​皆がスコッティ君をヒーリングキャットと呼ぶ理由がとて​もよく分かります。それにしても電気ショックのセンサー​をドアに付けるなんて動物愛護協会の人が言う言葉とは思​えないですね、、、ナチス・レディから逃れて良いパパと​ママにもらわれてスコッティ君も幸せだと思います。I hope I can meet Scotty sometime!
Kyoko
2011/08/07 00:36

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