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zoom RSS アメリカの良心に触れた日. . .

<<   作成日時 : 2010/08/16 02:37   >>

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昨日の映画鑑賞の帰り道でのこと、運転中にタイヤ異常のサインが点灯して間もなく、車体が揺れ始めました。

慌てて見知らぬ住宅街に入り車を止めて確認すると、明らかにタイヤの一つがパンクしています。雨は土砂降りのうえに暗くなり始め、さらにポールは他州へ出張中のため途方に暮れていました。とりあえず彼の電話を鳴らし続けてようやく連絡が取れ、幸いハイウェイを降りて自宅からさほど遠くはない距離だったため、近所の人に迎えに来てもらうことに。。。

待っている最中、車を止めていた道路前の家のご主人が、奥様と赤ちゃんと一緒に心配して外に出て来られ、自分のスペアタイヤを使って取り替えようかと提案してくださったのですが、迎えが来るので丁重にお断りしました。さらに、車を取りにくる来週まで道路に駐車し続けるのもなんだからということで、結局その家のドライブウェイにとめさせて頂くことに。その上、「迎えが来るまで家の中で待ったら?」とも言ってくださり、本当に親切で何度も涙が出そうでした。

それから間もなく、隣人がディナーを中断して息子さんと一緒に駆けつけてくれ、私の車のトランクからスペアタイヤを発見し(スペアの存在すら知らなかった私です. . .)、雨の中、二人で手足を汚しながら変えてくれました。こうして人生初のパンクから約30分後、自分の車で無事家に帰れた次第です。

こちらでは車の運転は不可欠ですから、今後は万が一に備えてサービス会社に加入しようとは思いますが、それにしてもトラブルのおかげでアメリカ人の優しさに触れ、心が温まった夜でした。

思えばアメリカへ移住後は、ありとあらゆる場所で、大小さまざまな親切心に触れているように思います。おそらくこの国では、開拓時代から代々受け継がれた『他者と助け合いながら生きる精神』が根付いているのでしょう。そして今回のパンクを助けてくれた隣人の10代の息子さんもまた、このような人助けを当然のこととして育ち、ゆくゆくはその教えを彼の子供に受け継いで行くことでしょう。

かたや私が日本に暮らしていた頃は、充分な大人として何の不自由もない日々を送っていたうえに、人に頼るとかえって気を遣ってしまう性格ゆえ、誰かの助けが必要な状況下でさえ、無理をしながら何でも自分で済ませようと強がって生きていたように思います。

また東京という街が、あまりにも皆が忙しくストレスを抱えて生きているため、困っている人にサッと手を差し伸べる時間と心の余裕がなくなっており、同時に皆が忙しいことから、誰かに頼みごとをしづらいといった背景もあるでしょう。たとえば私が成田空港へ向かう途中、乗換え駅を間違えて電車を降りてしまい、エスカレーターやエレベーターの無い地下鉄の長い階段を重いトランクを引きずりながら上がっていたものの、大勢の人々はただ横を通り過ぎるだけで、誰一人手をかしてくれようとはしなかった経験があります。

またある日の東京では、若い女性が赤ちゃんと荷物を抱えながら、地下鉄の階段を上がるためにバギーを足で折り畳もうとしていたところ、うまく畳めずに、大声で「もうっ!」と怒鳴りながらバギーを蹴っていました。通り過ぎる大勢の人々は誰も立ち止まろうとせず、、、それを遠くから見かけた私が近寄ってバギーを畳み、さらに階段の上の出口まで運ぶと、その女性の怒った顔は満面の笑顔に変わり「わぁ、ありがとうございます!助かりました〜!」と言いながら去って行かれました。

こんな光景はアメリカでは日常的に目にし、たとえばニューヨークのような大都会でさえ、驚くような大きな親切を見知らぬ人から受けて感動したこともあります。

本来、日本人は他者をうやまい、相手を想う細やかな精神と優しさを持ち合わせているはずです。それがいつの間にか単なる習慣と化し、お中元などに見られるうわべだけの礼儀しか残っておらず、自分のことで精一杯だから他人のことなんてどうでもいい、となりつつあるのが現実ではないでしょうか?このあたりで一度、私達が失いつつある、見知らぬ人にサッと手を差し伸べられる『時間と心の余裕』を取り戻してもいいように思うのです。



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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
まぁ!映画の後に、そんなアクシデントがあったのですね!
先日、人に頼ることについて話した、すぐあとですね・・・。

このブログを読んで、小さい頃に「アメリカ人は優しいね」、とよく聞いたことを思い出しました。
NYでは(9.11の後でしたから特に)、いつも誰かが誰かに手を差し伸べていたように思います。ラッシュアワーのベビーカーでさえ、天使の笑顔だね、大丈夫?なんて声を掛けたり。

志野さんが言われるように、東京の人は、時間にとらわれすぎて、心の余裕をなくしてしまったのかも・・・。
ラッシュアワーのベビーカーさえ睨らまれるような感じで、ママがどれほど荷物を持っているかなんて気にならないのでしょうね。
同じ路線の知り合のお子さんは、電車のドアが閉まる前に外に押し出され、線路には落ちなかったものの、ホームに転がり込んだそうです。
電車の混雑は常軌を逸していますが、子どもが気に食わないという大人も病んでますね。様々な問題が電車で運ばれてるのかも・・・。

>うわべだけの礼儀しか残っておらず、
行動に「タテマエと本音」が存在するところも独特な文化です。タテマエは華やか、本音は孤独・・・
少しでも、他者に愛を与え、受け取れる余裕を持つ人が増えてほしいものです。
ひろこ
2010/08/16 11:43
ひろこさん

> 知り合いのお子さんは、電車のドアが閉まる前に外に押し出され、線路には落ちなかったものの、ホームに転がり込んだそうです。

以前アメリカ人の友人に、東京の地下鉄で中学生くらいの男の子が、ラッシュアワー時の電車に、駅員に押し込まれている様子のYoutubeを見せられ、「これって、本当にあること?」と聞かれ、「Yes, almost evreyday...」と答えるしかありませんでした。

私が住んでいた三軒茶屋の駅では、乗客同士がケンカをして死者が出たこともありましたし、最近では、乗客から暴力を受ける駅員の数が増加し、各駅で対策マニュアルを作っているというニュースも見ました。
「駅員は殴っても抵抗しない」ということで、意味不明に殴り掛かられる駅員があとを絶たず、理由は乗客の日頃のストレスのはけ口になっているとか. . .

心が疲れ切っていて、でもどうにも出口が見つからない人が多いのでしょうね。そこまで病んでしまったなら、思い切って心機一転し、ラッシュアワーのないような地方に引越すというのも良案だと思うのですが. . . 実際私はシンシナティに引越して、大都会とは比べものにならない心身の安らぎを得ています。
Shino
2010/08/16 21:54
こんにちは。
初めてのコメントです。
以前から時折拝見しておりました。

最近、私の身辺でも同感をえるような状況があり
「時間と心の余裕」を何度も考えさせられます。
私は日本に居た頃は帰宅後は寝るだけのような
仕事人間でした。きっと現在は専業主婦と子育て
だけなので正常?な感覚を取り戻せているのだと
思います。
どの国に住んでいても質の高い友人や知人と接して
良心を失わないように心がけたいと思っています。
私もシンシナティ近郊なので救われている部分は
多いです。
yuka
2010/09/14 02:51
yukaさん

はじめまして!コメントをありがとうございます。

> 私は日本に居た頃は帰宅後は寝るだけのような
仕事人間でした。

私も東京にいた頃は同様でした。今だからこそ、このように客観的な視点で「時間と心の余裕」について考える余裕ができたのだと思います。
あの頃の私は、多忙な日々の中で、良心を失っていることさえ気づかずにいたような . . .

シンシナティ近郊にお住まいなのですね!
いつかお目にかかれれば幸いです。
Shino
2010/09/15 07:30

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