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zoom RSS 言葉の壁は、心の壁

<<   作成日時 : 2010/07/14 05:03   >>

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2007年にアメリカへ移住して3年が経ちました。『石の上にも3年』とはまさにこのことで、3年経った実感を噛み締めています。

海外生活の経験もないままに移住し、何よりも苦労したのは英語。。。日本では英会話スクールの日常会話の上級クラスを終了していたにも関わらず、移住直後は予想以上にアメリカ人の会話について行けず、何度も落ち込んでは泣いたものでした。

ポールの妻として、多くの人が私を歓迎するためにディナーやホームパーティー、ビジネスパーティーなどに招いてくれたのですが、当初は感謝するどころか、「人と会う=英語で会話をしなくてはいけない」といった状況が苦痛になり、ドレスアップして出かけたものの、途中で具合が悪くなり引き返したことも何度かあった程。まさに登校拒否児の心境でした。

特に幼い頃から、母に正しく美しい日本語を話すことを躾られたため、成長後は正しく美しい言葉を話せる自分に、知らずと自信が持てていたのでしょう。また長年勤めた企業のPR担当として人々に語ることが仕事でもあったため、年齢や分野に関わらず、あらゆる人々と話すことは得意でもありました。それが突然、「相手の言っていることがよく分からない」「話したいことが思うように話せない」という状況に陥り、人生のパートナーを得てこの上なく幸せな反面、経験したことのない種類のストレスに晒され、次第に鬱状態になって行きました。

ポールがどんなに励ましてくれても、「英語圏で育ったあなたにこの苦しみは分からない!」と訴え、また友人達が私の英語の間違いを「So cute!!」と言って笑おうものなら、内心怒っていた有様でした。

そんなある日、日本の年上の友人に状況をメールしたところ、「退職、婚約、海外移住、結婚と人生の激変が重なったんだもの。”プチ鬱”ぐらい、なって当然よ!」との返事を受け、「あぁ、当然なのね」と、初めて自分が弱っていることを素直に受け入れることができたのです。同時に、お隣に住んでいたインド人ファミリーとのお付き合いが始まり、快活な彼女が移住後は毎日泣いていたことなどを聞いて励まされ、また生後間もない彼女の赤ちゃんが、英語を話さなくても愛情を返してくれることで、固く閉じた心が溶けて行くのを感じました。

そして3年経った今では、自分でも上達を自覚できるようになり、「英語が思うように話せない」から「きちんとした日本語の上に、さらに英語も話せる」といった前向きな気持ちを持てるようになりました。もちろん、まだまだ完璧には程遠いのですが、良い意味で開き直れるようになり、会話の途中で「今の言葉の意味は何?」と聞き、「毎日こうやって新しい言葉を覚えてるのよ!」と楽しそうに語ることもできるようになったほど。。。

特に日本人は、外国人と比べて「完璧主義、恥を感じやすい、会話に消極的、声が小さい」ため、その逆の「非完璧主義、恥を捨てる、積極的に話す、なるべくハッキリと大きな声で話す」ように努めています。


さらに今日、こんな教材を偶然見つけました。(決して教材の回し者ではありません)
http://www.mogomogobuster.com/index15.html?gclid=CPWYjMqN6aICFVs65QodrVOdyQ

日本で英語を習ってもアメリカでなかなか通用しない理由と、その解決法が述べられているのですが、「そうそう、そうなのよ!」と叫びたくなるほど、適格な内容でした。要は、日本の英会話スクールの先生は生徒に分かりやすいように丁寧に話しており、それは現地の「生きたタメ語=省エネ発音」と異なる、とのこと。私がニュースなどがある程度聞き取れるようになっても、特に10〜20代の崩した英語などが、未だに分かりにくい理由も分かりました。

文中にある『省エネ発音』の聞き取りレベルチェックを試したところ、8割は聞き取れたものの、何度聞いても分からないセンテンスもあります。でも実際、周囲のアメリカ人達は、皆このような話し方をしているのが事実でしょう。


まるで城壁のように、自ら高く厚く築いた心の壁を越えると、気づけば言葉の壁も越えていました。各国の友人達と話し、日々視野が広がっているのは、共通言語である英語のおかげ。。。半ば憎んですらいた英語に、やっと感謝できるようになって来た3年目の今日この頃です。

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コメント(4件)

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Shinoさんにもそんなことがあったなんて!!!
私も似たような経験があったので、ウンウンと頷きながら日記を読ませていただきました。
主人の都合で一年間移住し、ESLの学校に入ったはいいけど、周りの言っていることが全くわからず、最初のうちはかなりのホームシックでした…友達が増えてからは楽しくなりましたけどね☆みんな間違えたりしていたから気にしなくなりました。
シンシナティはいかがでしょうか?今年の日本の梅雨は雨が多く、たくさんの被害がでています。早く梅雨明けこないかなぁ。

ぽんちゃん
2010/07/14 17:55
ぽんちゃんさん

>みんな間違えたりしていたから気にしなくなりました。

そうなんですよね。
ラテン系で強いスペイン語なまりで話す友人などは、「私の話すことが分からないなら、分からないあなたが悪い!」と言っています(笑)
日本人には無い度胸ですよね。
そんな彼らと接することで、私もだいぶ度胸がついて来ました。

>シンシナティはいかがでしょうか?

暑い夏日和が続いています。
すでに毎日セミ達が合唱し、日本の田舎の夏を思わせるような懐かしい暑さです。

日本の被害はニュースで知りましたが、、これ以上拡大しないよう祈るばかりです。

ぽんちゃんさんも、この気候の中、どうぞご自愛くださいね。

Shino
2010/07/15 00:54
幸せの反面、鬱になるのは、苦しいものだったと思います。正しい言葉を使いたい想いが強ければ、なおさら、新しい言語を使いこなすのに葛藤があったのでしょうね・・・。そんなに一度にいろいろ押し寄せてきたら、「”プチ鬱”ぐらい、なって当然よ!」というお友達の言葉の通りです!

英語を使い生きるということは、伝えたい!生きたい!という想いと共に、恥や憧れを超越し、誰かの強い訛り英語を英語じゃない・・・と疑りながらも、徐々に自分自身に自信をつけていくことなのかなぁ、なんて私は思います。母語じゃない語学は・・・大変だし苦労だし・・・でもafter all,好きなんですよね。

>自ら高く厚く築いた心の壁を越えると、気づけば言葉の壁も越えていました。
まさに同感です!

志野さんの、ファッション記事、暮らしの記事、美容の記事、いろいろと反応しますが、語学に関してはものすごく反応します。
(100行近く書いていたのに気付き、コメントじゃない!と消去しました(笑)

省エネ発音、まさにその通りですよね!!(関西弁も似たものがありそう・・・)
非英語圏の日本では、(教育、生活で)使われる英語は確かにわかりやすいですが、民間のスクールの上級コースも生きた英語レベルには対応できていなかったのですね・・・。
私も、大学はアメリカ人教授によるアメリカの大学と同じ講義でしたが、所詮は授業の範囲・・・NZではスラング・速さに太刀打ち不能=完全にお手上げでした。

新しい言語、新しい土地で3年。根をおろして生きている志野さんの逞しさを尊敬します。そして、困難を乗り越えた姿を羨ましく思ってしまいます!
Hiroko
2010/07/17 21:33
Hirokoさん

>母語じゃない語学は大変だし苦労だし・・でもafter all, 好きなんですよね。

好きと思えるHirokoさんが羨ましいです。私の場合は、好きより何より、生きるために必須で、ただ必死でしたので!
でもたとえ好きでも、新たな言語の習得にはやっぱり努力や苦労はつきものだし、結局は同じでしょうか?
私も以前はフランス語が大好きで習っていましたが、ある程度までは楽しく習得できたものの、その後はやっぱり大変でしたし。

>民間のスクールの上級コースも生きた英語レベルには対応できていなかったのですね・・・。

もし日本の民間のスクールに通っていなかったら、渡米後にもっと苦労していたと思うので、通って良かったとは思っています。ただ、日常会話の上級コースを終了した時、スクールの方から他のコースを勧められたのですが、内心「これ以上高い授業料を払って通い続けても、レベルは上がらないんじゃないか」と、日本で英語を習得することへの限界を感じていたものです。

アジア人の中でも教育水準の高い日本人、でもその英語力はアジアの中でも低いと言われています。やっぱり「読み書き」中心で、「話して聞く」環境がないことが一番の理由かと。
日本、特に大都市では英語がどんどん必要な環境になって来ていますよね。
政府には、「生きた英語教育」に本気で取り組んで欲しいと思います。
Shino
2010/07/21 02:55

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